先週の10/25(火)、宮城県の多賀城高校に段ボールジオラマを活用した授業の視察に行って来ました。
多賀城高校は国内でも珍しい「災害科学科」という防災の専門課程がある高校で、その一期生である1年生のクラスにお邪魔しました。
全員がiPadを操作しながらの授業風景に旧世代の我々はまず驚かされつつ、授業は最初に平面地図を見ながら尾根筋と谷筋をマーキング、続いてジオラマを使ってそれを確認しながらマスキングテープで印を付け、そのうえで災害のリスクがありそうな箇所にマーキングし、最後に自治体のハザードマップと比較して内容を検証するという流れ。みんな熱心に取り組んでいて、「3Dでわかりやすかった」とのコメントもいただき一安心でした。
震災が起きた時、彼らは小学校4年生。あれから5年、みなそれぞれの思いを胸にこの学科に進学してきたのだと思います。
普通の高校生ではまず接することのないこうした体験や知識を身につけて、やがていろんなフィールドで活躍するであろう彼ら。これからの学校生活で、段ボールジオラマがたくさん役に立ってくれたら、作り手としてこの上ない喜びです。若い発想力で、ジオラマの新たな活用方法も見つけてくれたらうれしいなぁ。