“防災”意識が高いのは何県?

先日に引き続いて「防災」検索キーワードネタを。今回は直近1年間の「防災」というワードでのグーグル検索の状況(※)を都道府県別に見てみました。必ずしも防災意識の高さと直結するものではありませんが、ひとつの目安としてご覧いただければと思います。
防災関係者ならすぐ頭に浮かびますが、「防災」の検索比重が最も高かったのはやはり高知県。以下、徳島、和歌山、宮城、鳥取と続きます(グラフ①赤系の棒)。高知・徳島・和歌山は南海トラフ地震との関連も強く、宮城は震災以降のベーシックな意識の向上が、鳥取は16年10月の県中部での地震の影響が表れていると考えられます。
注目すべきは高知県内の年間状況(グラフ②)で、台風の影響があった先々週(9/10週)がトップ(=100)となっているものの、防災の日(折れ線内の○印)よりも高い週が全体の1/3を占めるなど、年間を通じて高水準が保たれており、日常的に防災関連の情報が流通していることがうかがわれます。
一方で「防災」の検索比重の下位5県はというと、沖縄県が最も低く、次いで栃木、鹿児島、群馬、福島となっています。鹿児島県は2004年以降の通期で見ると29位とそこまで低くないのですが、他の4県は通期で見ても低位にあります。沖縄は大きな地震こそないものの台風など自然災害は少なくないはずなのに、自主防災組織率も低い(全国平均の1/4)など、県民性によるものなのか? 北関東の群馬・栃木は比較的自然災害が少ないと言われていますが、それがそのまま表れているのか? いろいろ想像していくと興味深いですね。
ちなみに首都東京は22位と、ちょうど真ん中くらい。みなさんのお住まいの県はどうでしたでしょうか?

※各県内の全検索数における「防災」というキーワードの相対的地位を数値化し、それらを最も高い県を100として指数化したもの。