災害科学国際研究所賞を受賞【大船渡 防災減災コンテスト】

2月23-24日の2日間、岩手県大船渡市で開かれた防災減災コンテストに参加してきました。
我々の考え方や取り組みについてプレゼンさせていただき、ありがたくも東北大学災害科学国際研究所賞をいただくことができました。
誤解を恐れずに言えば、我々はツールを作っているにすぎません。私たち自身がワークショップをさせていただくことももちろんありますが、学校の子供たちや地域の方々が「これを使っていろいろやってみよう」、防災に限らず「あんなことやこんなことにも使ってみたい」と思えるような、そうやって目にする中で知らず知らずのうちに地形や防災の感覚が身につく、そんな手軽で楽しいツールであることが、段ボールジオラマの使命だと思っています。そのためにも、まだまだ進化し続けていきます!!

最優秀賞は大槌高校の復興研究会のみなさん。なんと全校生徒の8割が、授業でも部活でもない自主活動として参加し、定点観測などの活動を続けているそうです。彼らともっといろいろ話してみたくなりました。

会場には段ボールジオラマも展示。「釜石あの日あの時甚句伝え隊」のお二人による津波の教訓を伝える甚句も披露されました。

夜の懇親会にて、東北大学の今村先生と「三陸ポーズ」。右は宝来館の女将さんと今野氏のツーショット。

運営ボランティアの学生さんたち。東京からよく大船渡に通っているそうです。

翌日は参加者や審査員の皆さんとともに三陸鉄道の震災学習列車で沿岸を巡り、吉浜と越喜来の集落を歩きました。

奇跡の集落と言われた吉浜地区。その背景には「吉浜のおゆき」でも語られる悲しい過去と村長の英断がありました。

越喜来地区。独自の震災資料館「潮目」を作った片山和一良さんの案内で、ど根性ポプラや大王杉を訪れました。潮目には、あの日児童たちが泣きながら渡って逃げたという小学校の非常階段も移設展示されています。

高校生たちは途中駅から釜石方面へ。最後は盛駅に戻って記念撮影。