仙台市のジオラマ防災授業、令和5年度のラストは12月6日、青葉区の桜丘小学校の5年生2クラスでした。
周辺は水の森公園の南西側の台地に造成された住宅地で、学区内の高低差は60-70mほどです。
今回のジオラマは、水の森公園を中心に東側のエリアも含めたやや広域のもので、周辺の台地と削られた水域の様子がよくわかります。
皆でワイワイとジオラマを組み立てたら、いつものように自宅に付箋を貼り、続いて「危険だと思う場所」を考えていきます。
子どもたちは水域近くの浸水に加えて、がけ崩れや倒木などに対する危険意識も持っていて、それぞれに付箋を貼って発表してくれました。過去に周辺で発生した崖崩れやな内水氾濫の知識も持っているなど、学校として防災教育に力を入れていることが感じられました。
発表の際も児童間で議論を深めるなど主体的に取り組んでくれている児童が多く、危険個所の検討でも周りに引っ張られずに自分の意見を持って考え、付箋の貼り付け箇所が多様だったことも印象的でした。
今年度の仙台市防災環境都市推進室との取り組みでは、7~12月までの半年間で約340名の児童に向けてジオラマ授業を行いました。市によるアンケートでは9割の児童が「勉強になった」と答えてくれていて、「学校や自宅の周りの危険な場所を調べる」69%、「家族に伝える」63%など、次の行動につなげていってくれているのもとてもうれしいです。
子どもたちから家族や地域へと、さらに防災の輪が広がっていってくれることを願っています。