11月15日、仙台市の鶴が丘小学校にて4年生53名を対象に授業を行いました。
鶴が丘小学校の周辺地域は、仙台市泉区の北部に位置し、計画的に整備された住宅街が広がる鶴が丘ニュータウンが特徴です。「鶴が丘」の地名は、近隣にあった松森城の別名「鶴ヶ城」に由来しているとされ、松森城の本丸と二の丸の配置が鶴が翼を広げた形に似ていることからその名が付けられました。山地の自然と住宅地が調和している地域です。
はじめに学校近隣の標高をはじめとする地形情報や災害履歴を学習した後、4グループに分かれて、ジオラマを組み立てていきます。
(山地となっている層を重ねていく様子)
(細かいパーツを枠から抜き出していく児童たち)
周辺の地理情報を確認しながら作業を進める子どもたちも見受けられました。
今回の地域は、北東に山地が、南方には七北川や田んぼが広がっており、中心の丘となっている住宅街を自然が取り囲むようなジオラマとなっています。
子どもたちは組み立ての時点から、グループそれぞれの地域特徴を感じながら作業を進めていました。
組み立て後は、完成したジオラマを確認しながら、危険そうな個所を考えたり話し合ったりしていきます。
話し合いの中で・・・
<地域特徴を踏まえた考察>
北東山地周辺の崖崩れを想定する子どもたち、南方田んぼから埋め立てされた地域の地盤強度に着目する子どもたちなど、地域の特徴に即して考察する子どもたちが多数見受けられました。
<授業のその先を考える>
「自分たちの学校は山に面しているが、指定避難所となっていることに気づき、どのような選定基準で指定されているのか調べてみたい。」「家に帰ったら、家族と避難場所やルールを考えたい。」「自分の家でもジオラマを手作りして、常に防災のことについて話ができるようにしたい。」など、授業だけの学習とせずに、その先の行動に関する意見もたくさんの子どもたちから発表がありました。