仙台市主催の防災ジオラマの授業の第2回目は7月13日、八木山南小学校4年生で実施しました。
仙台市と言えば青葉山の伊達政宗像が有名ですが、八木山はその青葉山と竜ノ口渓谷を挟んで向かい合う山、丘陵地です。
竜ノ口渓谷という名前を聞いただけで、ダイナミックなジオラマが想像できるかと思いますが、学校は八木山でも丘陵地の一番高いところにあり、仙台平野を一望できます。
授業の中では、4年生ということもあり、言葉と知識の学びだけではなく、ジオラマを作り・見て・感じた気持ちを話す、聞くことを通じて、地形特性を防災は勿論、普段のまちでの暮らしや他の教科の学びへの興味に繋がることを願って実施をしました。
段ボールジオラマは、一枚一枚(一段一段)枠から外すところからスタートします。グループで協力しながらも「僕もやりたい!」「角を持つの手伝って!」と熱中しながら楽しく組み上げていきました。
組み上げていく際中に子どもたちの中には気づきが自発的に生まれてきます。「あれ?なんであの班は緑が多いの?」「枚数多くない?」自分たちの作業の楽しさからくる「もっとやりたい!」の言葉が、実は「標高」や地形の気づき・興味関心に結び付いていきます。
丘陵地にできた新興住宅街にある八木山南小学校。元々の地形に沿って造られたまちは、気が付きにくい「谷」(水か集まり溜まりやすい場所)があったり、崩れやすい場所があったり。
組み上げた大きなジオラマを元にそれぞれのまちへの気づきや災害時の想像を共有していきました。
ジオラマでまちを知った子どもたち。仙台市のハザードマップでその気づきを深めていきました。
災害だけではなく、自然の豊かさとの対比が子どもたちの気づき・言葉からも見られた八木山南小学校のジオラマ授業となりました!
この先も、自然と共生するために、子どもたちの心に防災があり続けますように(八木山南小学校の七夕展示に願いを込めて)。