9月22日、長野県飯田市にある上久堅小学校でジオラマ授業をしました。
小学校の標高は約700m、市内の中央を流れる天竜川から300mほど上った山あいの集落にあり、ジオラマの範囲内だけで600mの高低差がある起伏に富んだ地域です。
今回の授業は5年生6名の児童のみなさんと一緒です。
等高線に添って切り抜かれた段ボールを積み重ねること33段! ワークショップのジオラマとしてはいままでで一番多かったかもしれません。
それぞれのお家を付箋で貼ってみると、場所は離れているけれど、不思議なことにみんなほぼ同じ高さの場所にあることがわかりました。これもジオラマならではの気づきですね。
「ここが危なそう」と考えてくれた場所はやっぱり土砂災害が多く、自分の家のまわりや通学路の状況など、ふだん見て感じていることをしっかりと指摘してくれていました。
そして今回の授業では、飯田市の職員さんからのお話しもとても素晴らしかった。
過去の災害やハザードのお話はもちろんですが、この場所で、あるいは外で、これからをどう生きるか、それが防災とどうつながっていくのか、地域おこしの取り組みなど住民の方々の様々な活動も紹介しながら、誇りを持って、みんなで協力しながら楽しく暮らしていくことの大切さを子どもたちにもわかりやすく語りかけていらっしゃいました。
危機管理課の職員さんが授業でこのような話をされるのは私は聞いたことがなく、ほんとに感激でした。
これからを生きる子どもたちの心の中に、ずっと残り続けてほしいお話だったと思います。
<飯田市>
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